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環境のABC
アルミニウム(Al)
アルミニウムは、一般的な鉱石に含まれる主要元素のひとつ。土壌の酸性化が進行するにつれて、土壌から流出したアルミニウムが海や湖などに流れ込み、その結果、魚や鳥たちの生態系に悪影響を及ぼしています。金属アルミニウムはボーキサイトを原料としています。アルミニウムを精錬する際には膨大なエネルギーを消費しますが、一方でアルミニウムは繰り返し再利用できるという利点があります。
生物多様性
生物多様性とは、多くの異なる種が存在し、それぞれの種内において大規模な遺伝的変異があることを意味します。
バイオ燃料
植物(バイオマス)を起源とする燃料の総称。木やワラから始まり、ペレット、エタノールなど精製されたバイオ燃料に至るまで、あらゆる形態の燃料が含まれます。バイオ燃料は、太陽エネルギーが転化したものと言えます。すなわち、植物は太陽エネルギーをさまざまな糖類という形の化学エネルギーへと転換しています。使用後も比較的短期間に再生させることができるため、繰り返し利用することが可能です。ただし、生育量を超える量を消費しないことが大前提です。過度の森林伐採により生物多様性の減少を招くことがあります。また、ピートは現在、生物燃料とはみなされていません。
ビオトープ
ビオトープは、生物群集が生存できるような特殊な自然環境のことで、高地の落葉樹林や、水辺の縁、山裾の森林、あるいは特殊な特性を持つ自然環境などを指します。ビオトープが変化すると、個々の生き物の生息条件も変化します。数多くのビオトープが、森林の伐採、排水、富栄養化などの人為的な介入によって失われています。
臭素系難燃剤
臭素系の難燃剤は、プラスチックやプラスチック絶縁材、また電子装置のプラスチックケースやプリント回路基板用などへの添加剤として使用されています。バルチック海の海底から採取した試料を検査した結果、芳香族臭素化合物の量が急激に増えていることが判明しました。有害物質として話題になったPCB(ポリ塩化ビニフェル)と同様、環境汚染や人体への影響などの問題を引き起こしかねない状況です。
ブラントランドレポート(Brundtland Report)
ブラントランド委員会(Brundtland Commission)が1983年~1987年の間に実施した環境調査に関する報告書。ブラントランド委員会は、国連の後援のもと、以下の目的で設立されました。・現在と将来の両世代のニーズを満たす開発を2000年以降に達成するための長期的な環境戦略の提案。・環境の改善に貢献できるような各国間の協力体制の立案。なお「持続可能な開発」という用語は、ブラントランド委員会が初めて使用した表現です。
カドミウム(Cd)
カドミウムは、人体の中でも特に腎臓や肝臓に吸収されやすい性質を持ちます。酸性化が進行することで、海や湖に浸出するカドミウムの量がますます増えています。さらに将来的には、化学肥料等に含まれる多量のカドミウムが主な要因となり、慢性カドミウム中毒が深刻な問題に発展する可能性があります。カドミウムは、人体に必要な金属である亜鉛を排除します。その毒性の高さからも、カドミウムの使用を全面的に禁止することが重要です。
二酸化炭素(CO2)
大気中に自然発生するガスの一種であり、植物にとっては必要不可欠な要素です。二酸化炭素の濃度は、19世紀中頃は270ppmでしたが、現在では化石燃料の燃焼などが原因となり350ppmにまで増加しています。二酸化炭素は人体に対してそれほど有害ではありませんが、地球温暖化の主要因と考えられています。
CFC
「クロロフルオロカーボン」をご参照ください。
クロロフルオロカーボン
クロロフルオロカーボンは、塩素、炭素、フッ素、窒素などから構成される合成ガスです。一般的には、デュポンの商標であるCFCとして知られています。CFCの主な用途は、冷凍庫、冷蔵庫、空調設備等の熱伝達媒体、発泡プラスチックの生産用材料、電子機器の清掃剤など多岐にわたります。CFCは成層圏のオゾン層を破壊し、地球に降り注ぐ有害な紫外線の量を著しく増加させます。それと同時に、強力な温室効果ガスでもあることから、DNAを傷付ける要因であるとも考えられています。HCFCは、一般に環境負荷の低いCFCとされており、CFCほどにオゾン層を破壊する力はありません。オゾン層破壊物質の代替品としは、その他HFCがあります。CFCと比較して、地球温暖化への影響は弱いものになっています。
クロム(Cr)
クロムは、通常、三価クロムと六価クロムの2つの形態があります。三価クロムは人体に対して有害で、アレルゲンでもあります。六価クロムは、吸引すると有害であり、アレルギーを引き起こすとともに、癌の原因物質とも考えられています。採掘されたクロムは、生態系のどこかに永久に存在し、決して消滅しません。たとえば、廃棄物埋立場下の地下水に溶け込み、さらには海へと流れ込みます。海では、私たちが食する魚の体内に蓄積されるのです。
クローズドプロセス
クローズドプロセスとは、ゼロエミッションの達成を目的としています。すなわち、製造廃棄工程で発生するものはすべてそのプロセス内で使用し、環境へはいかなる残留物も排出しないということです。しかし実際は、残留物をプロセス内に再投入しても多少の廃棄物は生成され、環境内に蓄積されることになります。
CO2
「二酸化炭素」をご参照ください。
堆肥化
堆肥化とは、酸素が豊富な環境において、廃棄植物や生ゴミが分解して腐植土に変化するプロセスのことです。腐植土は、公園、庭、農作業などで有効利用できます。大規模な堆肥化の作業では、腐植堆肥中の重金属成分の濃度が高くなりすぎないように、廃棄物を分別する必要があります。
銅(Cu)
人間にとって必要な量はわずかですが、大切な微量元素です。銅は、重要な各種酵素にも含まれています。一方で、銅塩は藻類に悪影響を及ぼし、藻類の光合成や窒素固定を阻害する原因となります。酸化した地下水などでは、高濃度の銅が検出されています。
サイクル
自然環境には、多くのサイクルが存在します。基本的なサイクルとしては、緑色植物が光合成によって、二酸化炭素と水から酸素と糖類を合成するサイクルです。動物は、植物や他の動物を食べ、それらの栄養を摂取します。植物や動物の細胞内では、細胞呼吸を行うことにより、糖類と酸素がエネルギー、二酸化炭素、水へと変換されます。植物がこの二酸化炭素と水を再び吸収した時点で1つのサイクルが終了します。このようなサイクルの中では、プロセスからの残留物はすべて再利用され、不要な廃棄物はまったく残りません。産業プロセスにおいても同様のサイクルを確立するには、廃棄物が排出されないように残留物を再利用する必要があります。
DDT
DDTは、環境にとって極めて有害で、毒性の強い殺虫剤であり、多くの国でその使用が禁止されています。詳細は、類似の性質を有する「PCB」をご参照ください。
ダイオキシン
ダイオキシンは、特定の有機塩素化合物群の総称です。その種類は210種にも及び、中には毒性の強いものも含まれます。.
エコロジー
エコロジーとは、生物とその環境の相互作用に関連した研究のことです。
環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステムは、企業の活動がもたらす環境負荷に対し、さらなる低減を図るためのツールとして、多数の企業で採用されています。環境マネジメントシステムが的確に運用されれば、企業は環境負荷を正しく管理し制限することができます。さらに、環境マネジメントシステムを導入することで、環境プログラムをさまざまな企業活動と連動させることができるようになります。企業は、システムの導入に際して、環境方針、環境目標、環境プログラムを策定し、定期的な環境監査を実践する必要があります。「EMAS」と「ISO 14001」も併せてご参照ください。
EMAS
EMASは、環境マネジメント(Eco Management)と監査スキーム(Audit Scheme)の頭文字を表しており、環境マネジメントと環境監査に関連し、EU域内の企業に適用される自主的な規則です。企業による組織的な環境問題への取り組みを支援する目的で計画されており、実践的なアプローチにおいては、品質規格であるISO 9000と類似している点があります。また、環境マネジメントシステムに対応する環境規格として、ISO 14001も広く認知されています。EMASに準拠するには、環境方針、環境プログラム、環境マネジメントプログラムの策定が要求されます。また、環境レポートと呼ばれる資料を発行し、環境プログラムの実践結果を公開する必要があります。前述の「環境マネジメントシステム」も併せてご参照ください。
エネルギー
エネルギーは、変換することはできますが、破壊することは不可能です。エネルギー源は、太陽エネルギー、化石燃料、原子力エネルギーの3つの分野に大別されます。太陽エネルギーは、風力、水力、生物燃料として直接的に利用できます。化石燃料には、石炭、石油、天然ガスなどがあり、電気、水、空気などさまざまなエネルギーキャリアを通すことで利用できるようになります。用途も作業、照明、加熱、輸送など広範囲にわたります。エネルギーを消費することは、いかなる状況においても原理上は環境へ負荷を与えますが、エネルギー源によりその負荷の量は異なります。
環境監査
企業内の環境マネジメントシステムが有効に機能し、かつ環境プログラムが関連法規に従った内部規格に基づいて満足に実践されることを目的として、系統的に評価する手段です。環境監査では、外部環境へ及ぼす企業の影響、内部組織による環境問題への取り組み方、環境プログラムの指針と管理のための文書類などを調査し、確認します。
環境経済学
環境に関して経済学的にアプローチする経済学の一種です。端的に言えば、環境経済学は、これまでの経済システムでは考慮されなかった隠れた環境コストを目に見える形で表そうとする試みです。今日の環境経済学者は、環境会計、経済マネジメントシステム、取引税などを採用しています。
エタノール
再生可能な燃料であり、ガソリンの代替エネルギーとして自動車などに利用できるアルコール。エタノールは、溶剤としても利用されており、生物材料を発酵させ、蒸留することで生産されます。
化石燃料
化石燃料は、植物またはその一部の死骸が何万年にわたり地殻中に堆積して、化石原料(石炭、ガス、石油など)に変成したものです。化石燃料は、貯蔵されている資源の一部です。化石燃料が燃やされると、さまざまな排出物の中でも特に大量の二酸化炭素が発生します。これらの二酸化炭素は自然な生物サイクルの一部ではないため、大気中の二酸化炭素量は増加し、地球温暖化の原因となります。燃焼の過程においては、硫黄や重金属などの結合物が放出され、環境中の自然レベルを上昇させます。
重金属
カドミウム、鉛、銅、水銀、クロムなど比重の高い金属のことです。重金属は有害物質であり、環境に著しく悪影響を与える物質でもあります。詳細については、個々の重金属の項目を参照してください。
水力発電
太陽によって温められた水が上空に昇り、雨となって地上に降り、発電所のダムを満たす、というように、太陽エネルギーを間接的に利用することで水力エネルギーが得られます。水力エネルギーは、原理上は廃棄物を生成しませんが、局所的・地域的に見れば大きな負荷を与えており、ダム建設現場の水路周辺の生活条件にも影響をもたらします。ダムによって水の流れが変えられ、一部の区域の川からは水が無くなります。一方、別の区域はダムの下に水没し、従来の生物や動物が死滅したり、居住者は移転を余儀なくされます。
ICC(国際商業会議所:International Chamber of Commerce)
持続可能な発展に関するICC憲章は、企業の環境活動を取り巻く状況においてその名前が頻繁に挙げられます。ICC憲章は、経済面での持続可能な開発にとって不可欠である環境プログラムに関連する16条の原則で構成され、企業があらゆる面から環境を保護しようとする活動に対して指針となるものです。企業は、ICC憲章への支援を公に宣言し、自社の取り組み改善への出発点として活用することを奨励されています。
鉄(Fe)
鉄は、人間にとって必要不可欠な金属です。たとえば、赤血球内の鉄は血中の酸素を結合する働きをします。その一方で、製鉄業界から排出される煤煙内の酸化鉄の粒子は、人体に害を及ぼすことがあります。良性の塵肺を引き起こし、さらには肺ガンに発展する可能性があると考えられています。
ISO 14001
ISO 14001は、環境保護を目的としたエコマネジメント関連の国際規格のひとつです。EMASは欧州連合(EU)域内にのみ適用されますが、ISO 14001はグローバルな規格であり、EUの内外を問わず世界各国の企業にて採用されています。さらに現在は、環境監査、環境パフォーマンス、エコラベリング、ライフサイクルアセスメントなどに関連する規格の策定作業も進行中です。環境関連のエコマネジメントシステムも併せて参照ください。
廃棄物埋立場
廃棄物埋立場とは、一定の環境要件を満たす近代的なゴミ捨て場のことです。埋立場の下では、雨水を一括収集して処理するため、所定の基礎板を設置しなければなりません。このような場所の雨水は、埋立場内に溜まっている毒素で汚染されています。埋立場にゴミを不法投棄することは、焼却やリサイクルと違い、ゴミが堆積することを意味します。
鉛(Pb)
鉛は、強い毒性を有する重金属です。人体外への排出速度が極端に遅いことから、そのほとんどが体内に蓄積されてしまいます。鉛の重大な毒性は、血中で酸素と結合するヘモグロビンの合成を阻害することです。今日まで有鉛燃料が鉛粒子を含む排気ガスの発生源でしたが、こうした問題は世界の多数の国々で未だ解決されていません。また、電線の材料や塗料の添加剤などにも鉛が使用されています。今後、長期的な視野に立ち環境保全に取り組むためにも、有害重金属である鉛の使用を停止する必要があるでしょう。
省エネ電球
省エネ電球は、通常の電球と同程度の光量を発生し、その消費エネルギーは通常の電球の1/5から1/6程度です。また耐用年数は、通常と比較して8倍から10倍の寿命を持ちます。
水銀(Hg)
水銀は、-39℃の低温で溶融するという独特の物性を有します。さらに、20℃の常温で蒸発していく一方で、沸点は375℃と高くなっています。水銀が金属の状態にある限り、環境への影響はありませんが、水銀蒸気に変わると呼吸器を通して人体内に容易に吸引されてしまいます。その結果、中枢神経に鉛が蓄積され、心臓や腎臓への障害を徐々に引き起こします。水銀は、他の物質と容易に結合し、高い毒性を発揮するようになり、人間以外の動植物にも吸収されやすく、環境面でも重大な負荷を招く恐れがあります。水銀が大量に放出された場合は、体外へ排出できる能力を超えた水銀量が体内に蓄積されます。さらに、食物連鎖によっても、水銀の蓄積量は増えます。鳥類など様々な動物の生殖能力にも影響を及ぼし、スプーン一杯程度の水銀があれば、その毒性と揮発性によって湖全体が汚染されるなどの被害が出ます。これらの悪影響を防ぐためにも、水銀は地殻中に不活性な状態のまま残すべきでしょう。既に採掘されてしまった金属については、環境中に漏出しないような方法で保管することが重要です。
金属類
金属類は、多数の物質で構成されています。それらの物質の根源はすべて元素であり、消滅することも分解することもありません。しかし、異なる物質が結合することで、個々の特性が変化し、環境に負荷を与えるケースもあります。
天然ガス
地殻中に埋蔵されている化石燃料の一種です。天然ガスは、石油と比較し、燃焼による二酸化炭素や硫黄の排出量が少量です。場合によって、天然ガスの代わりに再生可能燃料のバイオガスが使用されることもあります。
窒素酸化物(NOx)
窒素酸化物は、燃焼空気中の窒素が酸化して生成されます。窒素酸化物が放出されると、酸性化、富栄養化、スモッグなどの原因となり、植生にも直接的な被害をもたらします。
原子力エネルギー
原子力エネルギーは、原子核の結合エネルギーを利用した比較的新しいエネルギー形態です。また、核分裂時に放出されるエネルギーを原子力と呼びます。核分裂用の原子には、放射性物質であるウランが使用されます。核分裂が起きるときは、他の種類の放射性核分裂生成物も生成されます。原子力エネルギーの主な環境問題は、放射性物質の取り扱いと漏洩の問題です。放射性物質が生物に与える破壊的な影響、すなわち、生細胞中の分子が変化して、癌や遺伝子障害を引き起こすことがある恐れから、すべての国において原子力は厳重に管理され、規制されています。放射性物質の漏洩は、ほとんどの場合、設備の故障や災害に起因して発生します。その他、原子力の脅威として、放射性廃棄物から原子力兵器に転用可能なプルトニウムが再生可能であることがあげられます。
オゾン層(O3)
オゾン層は、太陽から放射される有害な紫外線から生物を保護するオゾンの膜です。オゾンは、酸素原子3つで構成されています。それらが酸素原子(O)と酸素分子(O2)に分解し、次に再度オゾンが形成されるというように繰り返されます。最近増加傾向にある皮膚癌の発生率は、オゾン層の破壊が原因のひとつであると考えられています。オゾン層は、高度25km付近の成層圏に位置しています。近年、その破壊が進行し、特定の地域、特に南極と北極付近ではその一部が消失したこともありました。オゾン分子は、メタンや亜酸化窒素(笑気)などの天然ガス、また塩素や臭素化合物(CFC、HCFC、ハロゲン)などによっても破壊されます。
PCB
PCBは、長期にわたって分解せず、かつ自然界にも存在しない物質です。これまで、魚類や鳥類がPCBに汚染されているという実態が数多く観察されています。PCBは、食物連鎖を通じて、最終的には人体にも影響を及ぼすため、現在では、人間を含むすべての動物がこうした環境毒素を体内に溜め込んでいるとされています。
ガソリン
原油から精製される化石燃料のひとつです。ガソリンの燃焼によって排出される主な排ガスには、二酸化炭素(CO2)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)などがあります。その結果、地球温暖化、酸性化、富栄養化が進行する原因にもなっています。主な対策として、触媒コンバータを使用して炭化水素と窒素酸化物の排出が低減出来ますが、二酸化炭素の削減には効果が上がっていません。
リン(P)
リンは、窒素とともに人間を含むすべての動植物にとって必要不可欠な栄養塩類です。海や湖にまで達するリンの大部分は、合成肥料が使用されている森林や農地の浸出水または処理プラントの排水などに混じって流れ込んでいます。また、リンの供給量が多すぎると、富栄養化を招きます。
光合成
緑色植物が二酸化炭素と水を使用して、太陽エネルギーを糖類の形態として化学結合エネルギーに変換するプロセスのことです。このときに生成される重要な副産物が酸素です。植物は、光合成を通じて温室効果ガスである二酸化炭素を固化させます。植物内にある植物細胞は大自然の優れた力であり、生態系の循環と地球上の生命の根源ともいえます。
プラスチック
プラスチックは、炭素鎖の長い高分子材料の総称であり、特性の異なる各種の材料があります。石油や天然ガスを原料とする化石炭素を主体とし、さまざまな化学物質を添加して作られます。プラスチックは、熱を加えると変形しやすくなる熱可塑性プラスチックと、熱を加えても変形せずに硬化する熱硬化性プラスチックに分類されます。プラスチックによる環境負荷は、石油やガスの採掘からプラスチックの生産、さらにその後のプラスチック廃棄物の処理に至るまで、すべての段階で発生していると考えられますが、現在、プラスチックによる環境負荷に関する詳細な研究はほとんど実施されていないため、どの種類のプラスチックがより好ましいかを述べることは困難です。しかし、環境負荷の観点から、塩素系のプラスチック(下記のPVCなど)は他の熱可塑性プラスチックよりも有害であるとされます。その主な理由としては、プラスチック中の塩素が有機化合物と化学結合し、環境に極めて深刻な影響を及ぼしている事例が多く発生していることがあげられます。
PVC
ポリ塩化ビニールプラスチックは、主にフローリング材、ビニール壁紙、電線などに使用されています。PVCは塩素を含有しているので、燃焼により塩酸や塩素化炭化水素が生成されます。その結果、土壌中や水中ではダイオキシンなどの塩素系有機化合物の量が増える恐れがあります。
受容体
受容体は、排出物が最終的に留まる、水や、空気、土壌などの廃棄物の受け取り手を意味する名称です。
再生可能エネルギー
再生可能なエネルギーには、太陽エネルギー、風力エネルギー、水力エネルギー、および各種生物燃料があります。特徴は、予測可能な期間内に再び作りだすことができる点です。ただし、太陽は常にエネルギーを生み出しているため例外となります。(仮に、何十億年後には太陽は消滅することを無視した場合)。
溶剤
溶剤とは、他の物質を溶かす物質の総称です。有機溶剤は、人体に対してさまざまな健康障害を引き起こすことから問題視されていましたが、最近では、環境に対する悪影響についても言及されています。中でも問題とされているのが対流圏オゾンを発生させる原因となる有機揮発性物質です。ベンジン、キシレン、トリクロロエチレンなどの揮発性物質が健康障害に深く関わっています。
硫黄(S)
石炭や石油など、硫黄分を含む燃料が燃えると、二酸化硫黄が生成されます。二酸化硫黄は、空気中で酸化し、硫酸に変化します。このことが土壌や水の酸性化を招く最大の原因とされています。一方で、微量の硫黄は生物にとって必要不可欠な物質でもあります。
熱力学
熱力学は、さまざまなプロセスにおいてエネルギーと物質の消費に関する整合を研究する物理学の一分野です。 1. 熱力学の第一法則によれば、エネルギーと物質は新たに生産することも、消費することも不可能であるとされています。一方、エネルギーは異なる形態に変化させることが可能です。たとえば、運動エネルギーは電気エネルギーに変換可能であり、さらに熱エネルギーに変化させることもできます。 2. 熱力学の第二法則によれば、外部から閉ざされたシステムでは無秩序の尺度であるエントロピーが上昇するとされています。別の言い方をすれば、あらゆるものは自ら分散しようとする傾向を有しているということです。局所的にエネルギーを供給し、無秩序を秩序に戻すことは可能ですが、システム内の別の部分においては、無秩序がそれ以上に増大します。すなわち、無秩序は決して減少することがないということを意味します。
有毒
害があることを意味します。私たちの周りに存在する多数の物質がさまざまな毒性を有しています。ダイオキシのような物質は、たとえ少量であっても、短時間に中毒症状が表れます。一方で、微量元素は大量に摂取し、かつ体内に長期にわたって蓄積された後に症状が表れます。
風力エネルギー
空気が暖められて上昇し、側方からの冷たい空気に入れ替わることで、空気の循環が起きるというように、太陽エネルギーによって間接的に風力エネルギーが発生します。風力エネルギーによる環境負荷はほとんどありませんが、風力発電所の設置による騒音の発生や景色の変化に伴う自然的価値や文化的価値を損なうことが考えられますので、設置場所を選定する必要があります。
VOC
炭素、酸素、窒素、塩素、およびガスを生成しやすい原子などから構成される揮発性の有機化合物です。産業界や家庭で使用される有機溶剤もVOCの用途例のひとつです。対流圏オゾンやスモッグを発生させる原因にもなっています。